2017年10月28日、29日、からくり町巡りが犬山城下町で行われました。犬山祭の車山で奉納される各町内のからくりが車山蔵やどんでん館で行われ、人々は傘を差しながら城下町を巡りからくりを楽しみました。

文化史料館からくり別館では、地元犬山中学校のアートコミュニケーションクラブと犬山高校のからくり文化部による「猩々」と「紅葉狩」が上演され、地域に根付き受け継がれていく伝統芸能に多くの観客が拍手を送っていました。
城とまちミュージアムで行われた「からす天狗」はからくり師九代玉屋庄兵衛が持てる技術の粋を集めて作られたもので、鞍馬山での天狗と牛若丸の剣術のけいこを題材に糸からくり(変面)、離れからくり(乱杭渡り、綾渡り)等が次々と披露されるのが見どころ。九代玉屋庄兵衛氏自身もからくり操作に加わりました。また上演後には普段は見ることのできないからくりの内部を公開し、玉屋庄兵衛氏から杭の上を人形が歩いていく「乱杭渡り」の仕組みの説明が行われると観客からは感嘆の声が上がりました。
このイベントはオリンピック・パラリンピック基本方針推進調査、試行プロジェクトとして位置付けられており、多くの外国人観光客や障害のある人への配慮などから英語や手話により通訳者がからくりの説明を行う場面も見られました。

犬山市役所ホームページより