M&M通訳メイト 代表からのメッセージ
確か、去年の今頃も皆様にこのようなご案内を出したのですが、その頃はまだロシアのウクライナ侵攻の前でした。今年はそのような地球的規模の危機感を感じながら、皆様方にご挨拶申し上げます。
私には20年以上も前からの生徒さんも多く、仕事に関しても相談を受ける事が多くあります。そのような生徒からは最近は転職の相談が多いです。幸い、長年努力している元生徒、現生徒たちの多くは英語が得意で、転職には有利です。ただ、それでもどの分野、どのような会社、それぞれの将来性など、相談内容は多岐に渡ります。
しかし、転職を希望する者は選ばれる立場ではなく、自らが勤め先を選ぶ立場に立たなければいけない。今後は、仕事と趣味、仕事と家庭を上手に両立させていく時代です。どれもあきらめない道を探って生きる事になります。
そのためにはどうしたら良いのか?英語が出来るだけではダメですよ。
「どの分野でどのように英語を使えるか?」が大事です。つまり英語を大学での専門に選ぶ必要はありません。
英語は当たり前で、その上に更に専門性の高い勉強をして欲しい。その専門分野の内容を全て英語で表現して欲しい。
コロナ禍の元、半導体不足でグラついた日本経済。それを立ち直らせるのは、アメリカ、台湾、韓国などとの協力による技術力です。今後進展すると思われる自動運転技術に必要なのも、やはり人工衛星など宇宙開発を含めた技術力。つまり、日本一国では、大きな成功を納める開発はほぼ出来ないって事です。
JAXAや知的財産高等裁判所、数々の大企業などの仕事を通して、青山がいつも不思議に思うのは、青山の同時通訳という仕事が、このような国際化の時代にもまだ高い需要がある事です。とても優秀で、素晴らしい頭脳の持ち主達が、まだ通訳が必要なのです。機密漏洩が大きな問題であるこの時代に。
なので、私は生徒達には、将来的には日常生活から専門分野も「自分で」英語で表現して欲しい。余分な経費のかからない「誰もが欲しがる人材」になってもらいたいのです。
だから当教室の一番核となるポリシーは、「将来、普通に英語を駆使してスムーズに仕事や趣味などで活躍出来るように、英語における大切な技を最優先で伝える。」というものです。当社は設立36年目を迎え、今後もこのポリシーの元、今の段階で子供達が絶対に習得すべき基礎の「聞く、話す、読む、書く」を確実に進めます。そして更に子供達の潜在能力を信じて、発想の転換、創造力の強化を促していきたいです。
順序としては、まず最初の2冊の教科書が終了した段階以降には「英語の日記」とか「英語で作文を書いて来る。」という宿題が始まります。自分で英文を作ると言う作業は、まだ慣れていない子供達にはかなり要求レベルが高いとは思いますが、子供達の脳細胞のまだ働いていない箇所を徐々に育てていきます。この段階からは個人レベルでの会話を重視して、まずは自分の事を話せるようにします。
高校生や大学生レベルになりますと、社会問題や専門分野の内容でプレゼンに近い英語力を求めて行きます。ここからが世の中に出てからの実践力の習得を目指す段階の入り口です。内容によっては生徒達の文章を元に議論し、考えを深めてもらいます。自分で英作文する事を「楽しい」と感じるように、励まして進めますが、細かな文法チェックは決して欠かしません。
ご父兄の皆様方には、本当にたくさんご協力をお願いいたしますが、私たちの可愛い子供達の潜在能力が少しでも自由に解き放たれるためにも、今まで以上のご理解をよろしくお願いいたします。
2023年1月10日
M&M通訳メイト代表 青山 己織